Windy Days

つぶやいてみただけさ

ソロキャンプ ~ 焚き火とオイルランプ

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 一年ぶりにソロキャンプに行って来た。

 

しかしキャンプ場ってどうしてこうも値段が高いんだろう。

関東近郊のキャンプ場は高規格などと呼ばれているキャンプ場もあり一泊5,000円程かかる。自分で寝場所を作り自分で飯を作り一泊するのになんでビジネスホテル並みの金を払わないといけないのか、まったくバカらしい。

どんなに評判の良いキャンプ場でも値段を見て決して行くもんかと思う場所も多々ある。

 

だいたい電源付きとか、キレイに区画されたとか、洗濯機に乾燥機に露天風呂もどうだ!などと至れり尽くせりのキャンプ場というのはどうなのだ。

それだったら露天風呂に入った後は狭苦しいテントの中で寝袋に潜り込むのではなく、愁いを含んだ40代の仲居さんのうなじのほつれ毛にドキドキしながらビールをついでもらい、テーブルに所狭しと並べられた地元料理を堪能し眠くなったらキレイに敷いてもらってある布団にごろりと寝転んだ方がよっぽど良いと思うのだが。

 

出来れば河原や山中や海っぺりや、そんな手付かずの自然の中でキャンプをしたいと思うがなかなかそういう場所で勝手にキャンプをやっていいわけではないらしい。値段もそうだが、場内であれば何処でも好きな所にテントを張っていいよ、区画整理はされてないからというフリーサイトのキャンプ場が好きだ。なんて偉そうな事を書いたけど私は山登りはあまりしないので基本キャンプ場のキャンパーであって、山でテント泊をして縦走をしているような強者から見れば、 貧弱!貧弱ゥ!と言われても仕方がないのである。 キャンプ場に炊事場があればありがたく使わせてもらいシャワーなんてあったらもう私の中では高規格なのだ。

 

今回のキャンプ場は初めて訪れた場所で家から1時間ちょっとで行ける大変アクセスの良い場所だ。ネットで評判を見ると酷評されていることが多いが全く違う。とても良いキャンプ場だった。基本、事前に予約が必要なのだが当日の朝に電話したら快く受付てもらえた。チェックインも厳しく決まってなく早い分には構わないと電話で言われて驚いた。なので道具を適当に詰め込んですぐに出かけ昼頃にはテントを張り終えていた。

 

サイトの隣には広大な田んぼが広がっていて民家や道路を走る車も見える。田んぼの中に残った林にキャンプ場やらいろんな施設が入っているといった環境で大自然の中とはほど遠いけど適度な木々が立つサイトは冬の間の枯れ枝や落ち葉が積りフカフカだ。ペグが抜けやすいので出来るだけ長いペグを打ち込む。

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”直火は禁止なので焚き火台を使用する。”

 

天気は上々でタープを張らずに過ごしていたのだがそのうち山おろしのような強烈な風が吹き付けるようになってくると気温はぐっと下がり始め風除けの ためにタープを張ることにした。3点を直打ちにしないとポールが曲がりそうな勢いの強風だった。風を遮ることで体感温度はだいぶ違った。この日は平日で貸 し切りだった。翌日は予約が入っていると言うので独りで楽しめるのは今夜限りだ。

 

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 夕方には暗くなってくるのでランタンを用意しようと思ったらガスランタンのガスを忘れたことに気づく。これで手持ちの灯りはオイルランタンとヘッドライトとマグライト、そして焚き火と言うことになった。

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近くのスーパーで焼くだけのタレ付きもやし付き肉を買ってきた。メスティンで米を炊きフライパンで肉を炒める。ガスバーナーも持ってきていたが焚き火で暖を取りながらついでに調理。すでに辺りは暗く肉が焼けているかどうかもはっきりしなくなってきたが勢いで食べる、死ぬこと以外はかすり傷とテレビで酔っぱらいの姉ちゃんが言っていた座右の銘(笑)が頭をよぎる。

 

f:id:raindogs69:20140307202221j:plain辺りはすっかり暗くなったがオイルランタン一つで充分な灯りだった。ガスやガソリンのランタンと違って燃焼音がほとんど無いのでとても静かで優しい灯りだ。もうこれ一つで今後も良いかもしれない。これが全くの自然の中だったら聞こえる音も違ってくると思うがそれでも聞いたことのないような鳥の鳴き声や、テントの周りをグルグル鳴きながら徘徊する猫(まぁ・・猫だけどw)の声が野外で寝ている実感を強調する。そのうち、救急車のサイレンや地元のヤンチャな暴走族の音なんかが聞こえてきたが気温は-6℃。テントの中でも2℃の状況ではもはや音なんかどうでもよく「寒い寒い」と鼻水をすすっているだけだ。